令和2年6月に行われた紫波町議会では、新型コロナウイルス感染症対策や地域経済の影響に関する様々な議論が行われた。特に、感染の出ていない地域においても、休業要請や外出自粛の必要性が問われ、経済面への配慮が強調される中、様々な支援制度が示された。
町長の熊谷泉氏は、新型コロナウイルス感染症への対策として、発熱外来の設置や検査体制の強化に取り組む方針を示した。盛岡市や矢巾町などとの連携を進め、効果的な検査体制を築くことが重要と考えている。また、町内での感染者を早期に把握することが、町民の安心・安全な生活につながると述べた。
また、農業支援についても議論が行われた。新型コロナウイルスの影響で、特に畜産業が厳しい状況にあり、町は資金借入れに対する利子補給や肥育牛保留対策事業などを進めており、今後も農業経営の安定性を高めるための支援を行っていくことが確認された。
さらに、食料自給率についても言及され、町の農業を振興していくことが、食料の安定供給につながるとの認識が示された。また、県内の食料自給率向上には国全体を見据えた取り組みが求められることも強調された。