新型コロナウイルス感染症対策に関する質疑が続く中、紫波町では65歳以上の高齢者に向け、6月からワクチン接種を開始する。熊谷泉町長は、接種スケジュールや留意点等を広報やホームページで周知し、町民が円滑に予約できる体制を整えると述べた。特に、予約は年齢順に時間を設けることで集中を避ける工夫がなされている。
また、接種希望者の不安を払拭するため、町としても医療機関との連携を強化し、模擬訓練を行って臨機応変に対応できるよう準備を進めている。町内では、836件の予約が受付され、医療従事者や従事者本人の状況に応じたスケジュールを組むことも考慮している。特に、高齢者でネット等の使い慣れない方には、周知が特に重要となることは明らかである。
一方で、PCR検査についても課題が残る。新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐためには、積極的な検査体制の構築が必要で、町内でも定期的な検査を実施する意義が強調された。特に介護施設などでの対応が求められ、町では医療機関との連携を図りつつ、年齢層に応じた対策を講じる必要があるとの見解が示された。
経済支援策に関しては、町では飲食業や観光業の事業者への支援を進めており、特に当該産業における悪化した状況に対しては、事業者からの聞き取りを通じて実態を把握し支援を行っている。地域企業経営支援金支給事業の例を挙げると、事業者には一定の金額が支給されるが、申請に関しては申請書類の整理が重要となることから、商工会と連携したサポートを強化すべきとの意見もあった。
最後に、東京オリンピック・パラリンピックについても触れられた。聖火リレー及び事前キャンプが進む中、町は感染防止へ万全の体制を整えており、検温や手指消毒、接触を減らす方法に基づいて準備が進められている。オリンピックを通じ、地域の存続と活性化を図ることが期待されていることから、町の指導力も問われるところである。さらに、町は公園施設の利用促進や地域事業にも積極的に連携し、リーダー育成や活動の強化について今後も対応を進める必要があるとの声が上がった。