令和5年3月に開催された紫波町議会定例会において、重要な議案が採択される。
特に注目されたのは、「加齢性難聴者の補聴器購入に対する公的支援制度創設を求める請願書」である。
この請願は、すこやか町づくり常任委員会での報告を経て採択された。
すこやか町づくり常任委員長である根水康博氏は、「加齢性難聴は日常生活に重大な影響を与える」と強調。
経済的負担が大きい補聴器購入に対する支援の必要性が訴えられた。
さらに、令和5年度一般会計予算や特別会計予算に関する議案も可決され、特に「令和5年度一般会計予算」の審査結果について、予算決算常任委員長の及川ひとみ氏は「全員賛成で可決された」と述べ、審査の透明性を強調した。
この予算には、地域の農業支援や介護予防サービス計画の充実が含まれている。
農業経営体への支援や高齢者向けの介護保険事業は、特に地域の福祉向上に寄与すると期待されている。
また、紫波町の職員勤務時間に関する条例の改正案も可決。
副町長の藤原博視氏は、「柔軟な働き方に対応するため、休憩時間の規定を見直す」と説明した。
この改正は、職員の健康にも配慮したものとされ、職場環境の改善を目指す。
なお、今会議では、議案第32号として「七久保跨線橋の耐震補修工事委託に関する変更協定」が議題に上がり、工事費の減額が報告された。
建設部長の阿部薫之氏は「工期の変更に伴うもので、適切な運営を確認している」と述べ、事業進行の透明性を示した。
最後に、熊谷町長は監査委員の推薦及び人権擁護委員の推薦など、重要な人事案件の説明を行い、原案の通りに決議がなされ、会議を終了した。