令和3年12月8日、紫波町議会は定例会での一般質問において、町の象徴やシンボル、さらに地域の課題解決策に焦点を当てた議論が交わされた。
まず、町のシンボルである「ききょう」「つばめ」「けやき」について、熊谷泉町長はそれぞれの選定理由と町民の愛着を促す取り組みを強調した。特に、ツバメの巣づくりが地域内での問題を引き起こしていることに関しては、何らかの支援が必要と議員が提言した。
また、「ききょう」の美しさを活かすため、町庁舎の周りに花を植え、町の魅力を引き出す考えが示された。さらに、けやきについては、適切な管理が求められ、樹木の状態が良好なことを維持するために、問題意識を持つ必要があるとの意見が交わされた。
次に、学校跡地の利活用についても話題に上がった。熊谷町長は学校跡地活用基本方針に基づき、地域資源を活かしつつ民間事業者との協力の重要性を訴えた。具体的な進捗状況としては、長岡小学校の民間活用に関する説明会が行われ、優先交渉権者が特定されたことが報告された。
また、鳥獣被害対策に関する議論も活発に行われ、ニホンジカやイノシシの個体数把握の重要性が再確認され、環境課長は県の指針に照らして積極的な捕獲を進める考えを示した。
今後、地域の安全確保や景観の維持、生活環境の向上を図り、紫波町のシンボルや地域資源を活かした持続可能なまちづくりを推進していく方針である。地域住民との対話や実行可能な事業の検討が、今後の重要な課題とされることが強調された。