令和元年紫波町議会定例会において、様々な重要な課題が討議された。
特に、町道整備に関する請願が多く、住民の高い関心を示していることが浮かび上がった。町では限られた財源の中で優先順位を定め、整備を進めているが、依然として未整備の路線が多い現状がある。そのため、地元の皆さんと協力し、創意工夫を凝らした新たな施策を検討する必要性が高まっている。
また、紫波町の学校再編計画に関する議論も活発に行われた。特に、東部地区での小中一貫校建設に関連して、地域住民や保護者の意見が重要視されている。教育長は、保護者の声を真摯に受け止め、新たな教育環境を創造するための開校準備委員会の活動を進める意向を示した。
これに関連して、スクールバスの運行方法や施設の使用についても透明性を持たせることが求められている。さらに、地域住民の意向を反映しつつ、スポーツ活動や学校の教育課程を共有し、互いに理解を深めることが重要視されている。
次に、食が健康をつくるまちづくりの観点から、現行の給食業務の運営形態についても検討がなされ、特に新たな集中調理施設の整備が求められている。食料自給率の向上を図るために、地元食材を多く使用することが必要との声があり、長期的には地域の農業振興にも寄与すると期待されている。
最後に、ニホンジカによる農業被害が増加していることが指摘され、地域住民との連携による対策強化が求められている。猟友会などとの協力を通じて、効果的な捕獲活動を進め、地域全体での鳥獣被害が減少することを目指している。