令和5年6月30日、宮古市議会の定例会議が開催され、重要な議題が多数議論される中、特に故議員洞口昇一氏への追悼が印象的だった。
議長の橋本久夫氏は、去る5月24日に逝去した洞口昇一氏に対し、黙祷を捧げる時間を設け、市議会を代表して田中尚氏が追悼の辞を述べた。田中氏は、洞口氏が地域の福祉向上に尽力したことを語り、その影響力の大きさを強調した。「あなたの姿を見ることはできず、議席には花が添えられております」と述べ、深い哀悼の意を示した。
続いて、様々な議案が発表され、今回の定例会議では主に予算関連についての補正予算案が中心となった。議案第1号、すなわち令和5年度宮古市一般会計補正予算(第4号)は、歳入歳出それぞれ1億9,107万1,000円を追加するもので、特にICT活用事業や医療給付費の支出増に関する部分に注目が集まった。下島野悟総務部長は、補正内容に関して詳細な説明を行い、地域振興や災害弔慰金の支給等が含まれることを明らかにした。
また、議案第2号においては令和5年度宮古市国民健康保険事業勘定特別会計補正予算(第1号)が提案され、こちらも医療関連の数字が挙げられた。市民生活部長の若江清隆氏は、医療給付の見直しに伴う必要経費の増額を説明した。特に、国民健康保険事業においては重要な議論が展開された。
一方、議案第4号、いわゆる損害賠償請求に係るあっせんの申立てについても話し合いが行われ、東京電力ホールディングスを相手にした賠償請求が議題になり、賠償額として218万580円の支払いを求める内容が承認された。
また、環境にも配慮したジーンズという新しい取り組みについても意見が交わされた。地域の活性化に向けての施策として、財産の取得に関する議案も進められ、市道の認定や新たな施設の設置に関して具体的なプランが提示された。議案第5号では、末広町線の電線共同溝整備に関する契約変更が話題に上がり、契約金額の増額が議決される。
議会はまた、予算特別委員会の設置を決定し、今後の議案審議に向けた基盤を固めることを確認した。請願2件についても情報公開の進展が期待される中、議員たちがその重要性を再確認しました。