大子町の第5回臨時議会は、2021年10月15日に開催された。
本議会では、会議録署名議員の指名、会期の決定、和解及び損害賠償の額の決定、さらに一般会計と水道事業会計の補正予算が審議された。
特に注目されたのは、一般会計補正予算に関する町長の報告だ。町長の高梨哲彦氏は、今回の補正予算が新型コロナウイルス対策として、ワクチン接種事業や観光業を支援する内容であることを強調した。
具体的には、新型コロナワクチン接種事業のために4,857万2,000円、バスツアー応援事業には1,100万円がそれぞれ計上されている。
この補正により、町の予算は115億6,625万5,000円に達する見込みだ。また、水道事業に関する補正予算もおこなわれ、総額が4億7,385万5,000円に達するという見通しが示された。
質疑応答の場では、特にバスツアーに関連する補助金が議論になり、議員から新規事業者の参入に関する質問が寄せられた。観光商工課長の田那辺孝氏は、町内の業者に対して、昨年と同様の支援を行う意向を示し、新規業者の参入にも柔軟に対応する姿勢を見せた。
菊池富也議員からの質問に対しては、補助金の利用促進のため、町民への周知が重要であるとの認識を示した。
議案の採決はスムーズに進み、一般会計補正予算(第6号)および水道事業会計補正予算(第2号)は、いずれも原案通り可決された。議員の派遣に関する議案も全会一致で承認された。