令和3年第4回大子町議会定例会が12月6日に開催され、一般質問が行われた。議員からは防災対策や子育て支援、衛生管理について多岐にわたる質問が寄せられた。
最初に、藤田稔議員が避難所の備蓄状況について質問した。災害発生時に避難者が生活できる十分な非常食と水が確保されていると、総務課長の藤田隆彦氏は応じた。また、基幹避難所である学校においても防災倉庫が整備され、保護者の引渡し訓練も定期的に行われている。
新型コロナウイルス感染対策についての質問も多く寄せられた。藤田議員は、コロナ禍における避難所運営に関する訓練と、その課題について質問。総務課長は、感染症対策用品の確保に努めていると答えた。特に、マスクや消毒用アルコールは十分な量を抱えており、使用期限にも注意を払いつつ運用しているとのことだった。
次に、消防庁舎の老朽化と浸水リスクについても議論が行われた。消防長の塚田功一氏は、消防庁舎の建設計画は進行中であり、適切な場所での建設を目指すと述べた。また、基盤整備については、今後の課題とされている。
子育て支援制度についても言及があった。大子町では給食費の無償化や医療費助成など、さまざまな子育て支援策が講じられている。しかし、依然として出生数の減少が深刻な問題であるとの認識が示された。藤田議員からは、特に未婚化の問題に対する婚活支援の重要性が指摘された。
さらに、ふるさと納税の推進施策に関して、課題と現状が報告された。財政課長の飯岡隆志氏は、寄付の増加に向けて返礼品の充実やポータルサイトの拡充を図る考えを示した。新しい取り組みとして、ガバメントクラウドファンディング活用の意向も発表され、来年度に開始する見込みだ。
議会では、引き続き町民が安心して暮らせる環境作りや、子育て支援などが重点的に議論され、今後の町政運営において重要な指針となることが期待されている。