令和元年第93回定例会が12月17日、多可町議会で開催された。
本会議では、公共施設等再配置計画に基づく現状の報告が行われ、再配置計画で挙げられた8つの施設の今後について、各議員からの質問が相次いだ。
酒井洋子議員は、具体的に春蘭荘の利用状況や府県道に沿った利活用、特に地域との調整が必要であることを指摘した。春蘭荘は高齢者向けの施設として利用されているが、今後の方向性を明確にし、地域のニーズに応えられるような運営が求められる。
また、SNSの危険から子供を守る取り組みについても質問があり、教育長はスマホ利用の普及や危険な状況を踏まえた対策を強調した。多可町では、夜9時以降の利用を控えるよう促進する運動を続け、子供たちに対しても正しい使い方を教えるための研修を行っている。
さらに、日原茂樹議員は、台風19号の影響を受けた今、タイムラインによる事前防災行動計画の必要性を訴えた。これに対し、町長はタイムラインの整備を進める意向を示し、地域住民が危険を予知し、迅速に避難判断できる体制の整備を強調した。
タイムラインの実施により、住民は事前に行動計画を共有し、重要な情報を受け取ることで、自主的かつ機動的に行動できるようになる。
今後、公共施設についても地域の声を反映させながら検討を進め、暮らしやすい町づくりを進めていく必要があると感じさせられた。
これからの防災計画作成と地域密着の施策について、町は引き続きしっかりと取り組んでいく必要がある。