柏市議会では、令和3年第3回定例会において新型コロナウイルス感染症対策についての補正予算が審議され、多くの意見が交わされました。
秋山浩保市長は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、宿泊療養施設の設置を通じて患者を適切に隔離することの重要性を強調。現在、柏市にはルートインを活用した170床の宿泊療養室が確保されています。
岡田智佳議員は、ワクチン接種の進捗や、自宅療養者に対する医療支援の具体的な内容について質問し、保健所の体制の逼迫を指摘しました。特に、柏市の保健所では通常業務に影響が出ている状況であり、感染者の適切な管理と情報発信の重要性が再確認されました。
PCR検査業務についても議論され、業務委託先として選ばれた病院が、とはいえ1件あたり1万3,500円と高額であるとの指摘がありました。一方で、検査機会の増加が求められ、多様な受診する可能性が議論され、今後の検査体制拡充が課題とされています。
また、保健福祉部長は、在宅療養や宿泊療養に関する支援体制として医師や看護師の数を増やす必要があるとの見解を示し、医療提供の体制の強化が求められています。特に、入院患者の数が増える状況に対して迅速な対応ができるよう準備を進める必要があると訴えられました。
シミュレーションに基づく感染の今後の見通しに対しても、公共の場ではっきりとした方針と対策が求められるとの要望が相次ぎました。感染者数の増加を見据え、柏市は医療提供体制の強化とともに、情報発信や市民へのサポートの充実を目指す必要があります。