令和6年第2回定例会が始まり、市政の重要案件が議題となった。
市長の太田和美氏は、本定例会では柏駅東口駅前再整備や、犯罪被害者支援条例の制定案が提案されることを伝え、議員の協力を呼びかけた。
また市長は、柏の市政運営における主要な取り組みを説明。特に、柏市が目指す安全で安心な社会について強調し、犯罪発生件数の減少傾向について言及した。しかし、未だ年間2,000件以上の犯罪が発生している現状を踏まえ、特に犯罪被害者の支援を必要とすることを述べた。新たに制定される犯罪被害者等支援条例では、見舞金や費用の助成が具体的に計画されている。
また、健康面での支援として、新型コロナウイルスワクチン接種の助成を一般会計に計上することも報告された。
次に、市長は地球温暖化対策について話を続けた。柏市は2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すと宣言しており、温室効果ガス削減目標を24%から46%に引き上げる改定案を提出することになった。さらに、公共施設の脱炭素化に向けた取り組みも進んでおり、先進的な学校でのエネルギー消費の改善が計画されている。
治安の面では、救急体制の強化が図られ、西部消防署に日勤救急隊を配置したことが発表され、早期出動を可能にすることが期待されている。
この他、柏駅前の行政サービスセンターの移転計画についても言及され、より利便性の高いサービス提供が目指されている。新しいセンターでは多言語通訳パネルの設置も予定されており、誰もが利用しやすい環境を整備する方針である。
最後に、市長は引き続き市民の生命と安全を守るための努力を続けることを再確認した。議会は会期を20日間と決定し、本日の日程を終了。次回の本会議は13日に予定されている。