柏市の議会が開催され、市政の重要な課題について議論が交わされた。
市長の政治姿勢に関する議論では、内田博紀市長が任期の折り返しを迎え、これまで実現した政策と今後実現したい政策について詳細に述べた。市長は「新年度予算編成にあたり市民参加を重視し、具体的な施策を進める考えである」と強調した。また、柏駅東口再整備事業に関しては「市民参加の重要性を認識し、市民の意見を反映させる仕組みを構築していく」と述べた。
さらに、教育に関する質問が教育長に向けられた。義務教育学校開設までのスケジュールと教科担任制の導入に関して議論が行われた。教育長は「義務教育学校が開設される予定であり、市民に対する説明も行う必要がある」と話し、公立夜間中学の設置についても「地域のニーズを踏まえた検討が重要である」との意見を示した。
次に、福祉部長が市議会選挙における障害者議員に対する偏見の問題について言及した。「一部の有権者の発言が差別に該当するのではないか」との質問に対し、部長は「差別意識を取り除くための地域協働が求められる」と述べた。また、人権に関する研修や福田村事件の教訓の共有が求められていることにも注意が喚起された。
コミュニティ交通においては、土木部長が「休日や夜間のコミュニティバス運行の計画が現状では困難である」と課題を述べた。市民からの声も重要視され、利用者のニーズに応じた改善が期待される。
原子力防災に関しては、危機管理部長が水戸市との広域避難協定に基づき柏市民への説明方法について説明した。「避難計画における受入れ人数の変更については市民への正確な情報提供が必要」と指摘し、今後の対応を検討する意向を示した。