令和5年第3回定例会が、柏市議会にて開催され、重要な議案が審議された。
特に、議員提出議案第9号として、トーランス市・柏市姉妹都市提携50周年に関連した決議が採択された。この決議は継続的な友好関係の発展を図ることを意図しており、代表として登壇した阿比留義顯議員は、50年にわたる交流を祝福する意義を強調した。全会一致で可決されたこの決議は、今後の姉妹都市活動のさらなる推進に向けての契機となる。
また、議案第15号の令和4年度市一般会計歳入歳出決算の認定が行われ、福元愛総務市民委員長は、昨年度の収入と支出に対する成果を報告した。歳入は1,639億円、歳出は1,610億円とのことで、その実質収支は56億円の黒字となった。これに対し、渡部和子議員は予算の編成における困難を指摘しながらも、市民生活を支える施策を高く評価した。
一方、後期高齢者医療事業特別会計に関する議案第23号においては、医療費の負担増を問題視する声が上がった。特に、内田博紀議員は、現行の制度が高齢者に過度な負担を強いているとし、受診抑制を懸念する意見を述べ、反対討論を行った。反対意見が出た中でも、議案は賛成27、反対8の結果、認定された。
市長の太田和美氏は、会議の閉会に際し、選挙後初の定例会での審議に感謝を示した。市長は、今後も議員からの意見を基に、業務の執行に努めると述べた。今回は、姉妹都市提携の決議や、予算に関する重要な決定がなされたことが、今後の柏市政にどのような影響を与えるかが注目されている。