令和元年9月17日、柏市議会で行われた第3回定例会では、さまざまな議題が討議された。特に市立病院の建て替えが喫緊の課題として挙げられた。市立病院は老朽化が深刻であり、当初予定していた柏の葉キャンパス地区への移転が撤回されたため、現状の改善と建て替えの判断が求められると、市長の秋山浩保氏は強調した。
また、通学路の安全確保についても多くの議論がなされた。鈴木清丞議員は、手賀の杜地区から风早北部小学校に通う563名の子供たちの通学路の安全性を問題視し、通学路の整備を市に要望した。特に、距離が長くなる通学路や交通事故の危険性が高い場所における対策強化を訴えた。教育委員会は、児童の安全確保には保護者や地域、そのほかの関係機関との協力が必要であり、通学路交通安全プログラムに基づき取り組みを進めていると応答した。
さらに、学校給食の供給方式に関する質疑も行われ、自校方式とセンター方式のメリット・デメリットが議論された。特に、センター方式では食材の確保が容易でコスト面で有利である一方で、自校方式は献立の柔軟性が高いことを市は認識しており、両者の見直しが進められている。
交通渋滞に関しても立ち入った議論がなされ、特に柏駅周辺の渋滞が深刻であることが指摘された。市はこれに対し、公共交通の改善や促進策を示唆し、交通渋滞解消に向けた取り組みを継続的に推進すると述べた。
高齢者の交通事故削減に向けた施策やスポーツ施設の整備についても多くの意見が交わされ、特に新しいスポーツ施設の充実に向けた予算の確保についての要望もあった。
その後、柏市の財政構造についての質疑が続き、議員からの厳しい指摘も受けた。市は、入札状況における透明性向上、予算の適正管理に向けた努力を強調しながら、発言に応じた。