市長の政治姿勢と財政運営に関する議論が市議会で行われた。
林紗絵子君は、大規模投資事業に関する推計や、起債と基金の運営について問うた。市長は、集中投資の重要性や財政の健全性を重視し、コスト削減や効率化との共存について考慮していると答えた。そこで、福祉を支える職員の正規化に向けた取り組みについても言及された。
次に、女性の相談支援について、女性支援新法に基づく本市の支援体制が説明された。市長は、女性相談支援員の役割や居場所づくり、加えて若年女性への支援についての施策を具体的に述べ、少年補導センターとの連携も強調された。
人権尊重に関しては、教育関係者を招き、生命の安全教育や非行防止講演について話し合われた。市長及び教育長は、デートDV防止プログラムや、難民を支える自治体ネットワークの重要性を指摘し、積極的な対応の必要性を訴えた。
健康医療行政では、市立柏病院の運営、コロナワクチン、さらにはHPVワクチンの接種状況が話し合われ、健康医療部理事が最新情報を提供した。特に、コロナワクチンの普及と接種率向上の施策については、多くの関心が寄せられている。
福祉施策については、重度訪問介護や生活用具の対象拡大が話題となり、福祉部長が具体的な施策概要を示した。地域における障害者支援の強化が求められる中、さらに議論が続いた。
防災施策について、個別避難計画や福祉避難所の指定についての説明があり、市長や副市長がリーダーシップを発揮している。安否確認の体制や雨水タンクの設置など、新たな取り組みも紹介された。
また、まちづくりに関しては、旧そごう跡地の土地購入や公共施設の削減、プールの整備についても意見が交わされた。これにより、市の成長戦略の軸となる地域整備が求められている。
環境保全の観点からは、地球温暖化対策事業やマイクロプラスチック対策が議題に上がり、市長は持続可能な社会の実現に向けた取り組みを強調した。
最後に教育行政では、義務教育学校の設置や居場所型の放課後こども教室、制服をはじめとする多様な問題が過去の施策とともに考慮された。教育長は、不登校や給食、化学物質過敏・香害についても触れ、市立柏高校のグラウンド整備が進行中であることを報告した。