令和元年第2回柏市議会の会議が6月14日に行われ、さまざまなテーマについて議論が展開された。
主に取り上げられたのは、虐待防止策に関する質疑である。議員の林紗絵子氏(市民ネットワーク・かしわ)は、市が人権教育を推進し、児童虐待が社会的課題として根付いている中、デートDV防止プログラムやCAPの普及を求めた。市長の秋山浩保氏は、人権教育の重要性を認識し、学校でのプログラム展開に前向きであると答弁した。
また、PTA改革についても多くの意見が寄せられた。林氏は、PHTAの形骸化と保護者への負担増加を指摘。解決策として、他自治体の実施例を挙げ、透明性のある運営を求めた。市長は、改革の必要性を認め、各学校が自ら改善に取り組む体制を支援する意向を示した。
図書館の充実に関しても議論が展開された。林氏は、中央図書館の充実が法律によって市長に定められた義務であるとし、柏市の図書館が持つ限られたスペースでは満足できないと強調。その後市長は、新たなアイデアや市民との連携を重視していると述べた。
さらには、情報公開の強化についての発言も見受けられ、市民からの意見反映が重要であると確認。林氏は、再開発事業においても地域住民からの声が尊重されるべきと強調し、市長もその点に同意した。さらに、親水場所の確保に関しても市民のニーズに応じ、環境整備の方針が述べられた。
このように、市議会では市民の生活に直結する問題が幅広く議論され、各議員が市民の声を代弁する形で意見を交わした。