令和5年の柏市議会第3回定例会が、9月25日に開かれた。
本会議では、小川学議員が多岐にわたる議題を提起し、注目を集めた。
まず、議会開催の日程について言及。小川議員は、平日開催が市民の参加を妨げていると主張し、議会を土日に開催することの必要性を訴えた。
市長の太田和美氏は、その影響を認識しながらも、議会運営に関しては議員の総意を優先する必要があると強調した。
次に、SDGsへの取り組みについて質疑が行われ、柏市が持続可能なまちづくりに向けた具体的施策を進める意義が説明された。市は、特に「人や国の不平等をなくそう」や「住み続けられるまちづくり」を重点施策として位置づけ、地域の生活向上に寄与していく方針を示した。
また、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関しても議論がなされた。柏市では、業務の効率化と市民サービス向上を目指し、関連方針を策定しているが、実施段階での具体的な進捗についての確認が求められた。
特に、士農工商が逆転する現代社会の中で、議員報酬の削減や市民と議会との距離を縮める施策への期待が高まっていることにも触れた。
次に、投票率の低迷が問題視され、全体的な主権者教育が重要であるとの意見も述べられた。市民が政治に関わる重要性を認識し、教育活動を通じて意識を向上させる必要が強調された。
高齢者福祉においては、交通政策の整備やお出かけ支援が焦点となり、特にコミュニティバスの導入が市民の利便性を高めるために重要であると認識された。
最後に、奨学金について、特に高等教育に関連する課題への対策として、柏市独自の支援策の必要性が指摘された。市場では高等教育の負担が年々増加しており、柏市としても返済支援などの施策を検討していく方針が示された。
このように、様々なテーマが取り上げられる中、市民との対話を重視しつつ、柏市の持続的発展に向けた課題と向き合う姿勢が求められている。