令和元年6月18日午後1時、柏市議会の第2回定例会が開催され、市立柏病院の建てかえ計画について議論が展開された。
岡田智佳議員は、市立病院建てかえに関する条件について尋ねた。市長の秋山浩保氏は、病床利用率78.3%は目標達成には至らないと回答した。特に小児科の入院体制の整備の重要性を強調し、現状の改善に向けた努力は評価すると述べた。岡田議員は、病床率の向上を評価しつつも、再建計画の前向きな検討を求めた。
次に、岡田議員は、中央公民館の代替施設の確保についても質問した。市長は、近隣センターや各種公共施設を利用した支援策が実施されていると説明したが、利用者の便宜を更に考慮した対策の必要性も強調された。
また、子育て施策についても議論された。休日保育の必要性が指摘され、岡田議員は労働者の多様なニーズに応じた保育プログラムの開発を求めた。市のこども部長、高木絹代氏は、今後の調査でニーズを把握し、必要性を検討すると述べた。
高齢者施策についても意見が交わされ、高齢者の免許自主返納に関する取り組みや、高齢者ドライバーへの生活支援策について岡田議員から質問が寄せられた。関連する施策の拡充を求める声があがり、市の保健福祉部長宮島浩二氏は、今後も地域包括支援センターとの連携を強化していく方針を示した。
さらに、交通政策では高柳駅周辺の安全を確保するための横断歩道設置が提案された。岡田議員は特に子どもたちの安全を守る視点から、一層の交通対策強化を訴えた。市は今後、関係機関と連携し事業を推進する意向を示した。
環境問題にも触れられ、県内のプラスチックごみ処理について市長は、適切な施策を模索する方針を示した。
最後に、投票所のバリアフリー化について、選挙管理委員会の有賀浩一事務局長が現状を報告し、物理的なバリアを減らすための配慮が必要であるとの見解を述べた。
今回の議論では、市民からの期待を受け、様々な施策が展開される中で真正面から向き合う必要性が再認識された。今年度の忙しい議会日程とともに、今後の対応について各部長らは慎重に進めていく所存である。