令和3年第4回柏市議会が開催され、さまざまな重要な議題に関する質疑と一般質問が行われた。
最初の議題は市立柏病院の建て替えについてである。市長の太田和美氏は、病院が地域医療において果たす重要な役割を強調し、建て替えに向けた取り組みを進める意向を表明した。市民に対しても市立柏病院の必要性を説明し、情報の周知を図ることが優先されるべきだとした。一方で、経費についての具体的な検討も求められており、予算措置についても十分な議論が必要である。多くの議員が病床の確保とコロナ患者の受け入れに関する不安を表明し、特に新型コロナウイルスの影響により病院が果たす役割の重要性について言及した。
続いて議題となったのは、柏駅西口北地区の再開発事業である。この事業については、準備組合が百貨店の高島屋を外した新たな計画に着手しているとのことで、再開発の進捗状況が注目される。市長は関係者と協力しながら課題解決に向けた検討を行う意向を示したが、市民が納得できる情報公開の必要性も強調された。議員からは、特に市民がどのように意見を反映できるかが重要であるとする指摘もあり、今後の対応が注視される。
子育て支援についての質疑も多く挙がった。議員から待機児童の現状が問題視され、特に兄弟姉妹が違う保育所に通っている世帯について優先的に解消すべきだとの意見も出た。市長は支援策の拡充に取り組むとし、保育士の処遇改善も急務であると認識し、他市との比較を通じてその必要性を訴えた。また、医療費助成制度の拡充についても言及し、高校卒業までの給付を目指した取り組みを具体化する重要性を示した。
新型コロナウイルス感染症対策に関しては、第6波への備えについて市の対応体制の強化が確認された。特に保健所が果たす役割や、感染症対策として迅速なワクチン接種体制の整備が求められた。混合接種制度に対する市民への情報提供も引き続き必要であるとの意見があった。
道の駅しょうなんに関しては、施設の安全対策が問われた。特に調整池の掘削やその管理について市がどうこれに対して対応しているかが焦点で、この点についても市民の安心安全が確保されるように解決策を見出すことが期待される。
公共交通空白地域については、今後の公共交通網の形成計画に基づく改善の進捗が求められた。特に高齢者や地域住民のニーズを反映した公共交通政策の必要性が議論された。
教育に関連して、北部東地区新設小学校の建設工事については特に安全確保が強調され、今後も市として注意深く進めるべきとの意見があった。