令和2年第1回臨時会が5月8日に開会され、市議会では各議案が審議された。特に、議案第4号において了承された柏市国民健康保険事業特別会計補正予算により、傷病手当金が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受ける国民健康保険加入者に支給されることが決定された。本補正予算では、給与所得者を対象にした傷病手当金の支給が主な内容であるが、自営業者やフリーランスが対象外となっていることが問題視されている。
市民からの質問には、濃厚接触者が陰性の場合の傷病手当金の扱いについて疑問が呈され、この点についても十分な議論が必要とされた。また、生活保護受給者が今回の傷病手当金の対象とならないことに関しても、支援の拡充が求められている。
議案第3号の一般会計補正予算においては、20億6,000万円が用意され、市内中小企業への支援として一律20万円の給付金が決定されているが、この金額が十分であるかどうかは意見が分かれている。特に、補助策を迅速に実施する必要性が強調され、市民からの具体的な要望に対し迅速に対応すべきとの議論が交わされた。医療機関への財政支援が見送られたことにも不満が寄せられ、今後の財政支援について再考が求められる。
柏市議会では、コロナウイルスの影響を受ける市民や事業者を守るための抜本的な施策が逐次要求され、特に市民生活を優先する形の具体的な独自支援策を求める声が多く上がっている。特に、児童扶養手当受給世帯への緊急支援給付金は評価される一方で、対象の拡大が期待されている。議会では、さらに多くの意見が交わされ、今後の支援策の効果を最大限に引き出すべく議論が続けられる。