令和3年第2回柏市定例会において、新型コロナウイルスのワクチン接種についての進捗や、東京オリンピックに関する市の対応が議題に上がった。
新型コロナウイルスに関して、保健所長の山崎彰美氏は、医療従事者へのワクチン接種が約90%進捗し、高齢者については26%が1回目接種を終えたと報告した。特に64歳以下の接種券発行計画についても回答が求められ、接種券送付は基礎疾患の有無を考慮して行うとのこと。「できるだけ迅速に進めていく」と強調した。
オリンピック、パラリンピックについては、地域づくり推進部長の小貫省三氏が、当初の計画にはコロナ下でも人流を伴う様々なイベントが含まれていたが、現状の感染拡大を受け、見直す必要があると認識を示した。教育長の河嶌貞氏は、市内の子供たちを試合に参加させることへのリスクについて懸念を示し、慎重な判断が求められると述べた。
平和教育に関して、阿比留義顯氏は、過去のイベント参加を振り返り、実際の教育現場と平和の意義の理解を深める必要性を訴えた。果たして平和の大切さをただ教えるだけでなく、現実的な紛争についても話し合い、理解を求める教育の在り方が重要であると提案した。
市民サービスの欄でも、市民課窓口の改善が議論され、特に手続きの簡略化が求められた。阿比留氏は、最近的な改善としてご遺族支援コーナーの設置を挙げる一方で、さらに事務の連携や手続き効率化が進められなければならないと主張した。このように、柏市では市民生活や教育の安心・安全を求める声が高まり、各部門で今後の方針が議論され続ける。