令和5年6月12日、柏市議会は定例会を開催し、様々な議題が討論された。
本会議では、選挙啓発策について、林紗絵子市議が杉並区の取組を紹介し、柏市における積極的な発信を求めた。太田市長は投票率向上のために、期日前投票所の増設などを行ってきたと強調した。また、投票済証の工夫に関しても言及があり、過去の実績を踏まえた改善が期待される。
新型コロナウイルスのワクチン接種に関する議論も続いた。議員は、接種率向上に向けた広報の強化を訴え、市長は現在接種需要に応じて体制を整えているとして今後の施策に意欲を示した。特に、ワクチン接種後の帰納的検討や健常者への接種も重要視され、引き続き関係機関と連携して進める必要が指摘された。
包括的な性教育についても熱心な意見が交わされた。議員は国際的な性教育の見地から、柏市でも充実したプログラムの実施を求め、教育長は国の推奨に基づく取り組みを進めていると述べた。ユースクリニック設置の必要性についても、若年層の相談支援の場とする意義が強調された。
また、障害福祉サービスの所得制限に関する問題も取り上げられ、支援が必要な家庭への負担軽減に向けた取り組みの重要性が認識された。市長は国への要望を続け、地域での支援策を模索する考えを示した。
柏駅東口未来ビジョンに関する質疑では、地権者との協議が始まることが報告された。市長はビジョンの実現に向け、さらなる合意形成が必要であると述べた。また、ブロック塀の改修や安全対策が求められる中、教育委員会との連携を強化する意向も示された。
最後に、柏市の公共交通や地域貢献についても意見が交わされた。市長は地域的な課題から逃げず、県や他市とも協力して対策を取る姿勢を強調した。今後も市民生活の向上に寄与する施策づくりに力を入れていく旨が伝えられた。