令和2年第3回柏市議会定例会が9月29日、開会した。
この日の会議では、19議案と数件の請願が議題に上がった。議案の中核は、予算関連が多く、特に新型コロナウイルス対策に関する内容が挙がった。
議案第28号の令和2年度柏市一般会計補正予算は、賛成35人の意見に基づき原案通り可決された。市側は、保健衛生対策や経済支援に対する取り組みを強調し、感染症への対策として必要性を訴えた。
逆に、議案第2号の公民館条例改正については賛否が分かれて進行。内田博紀氏は、消費税増税を引き合いに出し、課税の逆進性を指摘し、公民館事業への影響に懸念を示した。「社会教育は非課税にすべき」「受益者負担が原則ではない」という意見に対し、賛成の意見も内田氏と同様に、増税による市民の負担を軽減すべきとの声が上がった。最終的に、この議案も賛成多数で通過した。
請願の中では、障害者のための避難所兼体育館建設やタクシー利用支援に関する提案が注目され、多くの議員が賛同を示したものの、最終的には不採択となった。特にタクシー券に関する請願では、迎車条件の緩和を求める意見に対し、政府からの具体的な支援が不透明なままという指摘が相次いだ。
また、議会運営について引き続き充実が求められ、特に党派を超えて意見交換が進んでいることなども話題になった。議長は、慎重審議を経て採決を行ったことに対し感謝の意を表し、今後の市政運営への協力を求めた。
最後に、市長である秋山浩保氏が閉会挨拶に立ち、議会終了に向けての感謝の意を強調。コロナ対策と市民の生活保護の両立を目指し、今後も市民の健康を最優先とすると共に、さらなる協力を議会に求める姿勢を見せた。
市民からの声を反映しながら、柏市議会は今後も市政の進展を見守り続ける所存であるとした。