令和5年9月21日、柏市議会の第3回定例会が行われ、質疑並びに一般質問が中心となった。
今回の質疑においては、特に公立夜間中学の必要性が挙げられた。議員たちは、義務教育を未修了の方々への教育機会を保障するため、早期の開設を訴えた。
市長は、柏駅東口のまちづくりにおいて、タワーマンションの誘導を行わず商業文化施設を重視して進める意向を示した。市民からの情報公開を求める声もあり、慎重な進行が求められた。
この議会の中で、特に福田村事件についての教訓を再確認することが重要視された。高木裕之健康医療部長も、差別や偏見についての市民の意識向上の必要性を訴えた。福祉部長は、差別に対する法的な見解を述べつつも、より大きな視点で食い止めていく姿勢を見せた。
一方、放射線対策や原発に関する危機管理では、柏市民の生活に直結した安全対策が進行中であり、市は引き続き具体的な施策を示すことで市民の安全を守ると表明した。また、公共交通の利便性向上に向けた取り組みも進行中で、つくばエクスプレスの運賃値下げについても、沿線地域と連携し要望していく意志を示した。
さらに、グループホームの支援ワーカーの配置や、甲状腺エコー検査助成事業に関しても引き続き検討が促され、適切な支援体制の整備が進められている。当日は、多岐にわたる質問が行われ、柏市今後のまちづくりに対する市民の期待が高まったことが強調された。