柏市議会では、市長の政治姿勢について多くの議論が交わされた。
特に注目されたのは、市立柏病院の早期建て替えに関する市長の見解である。坂巻 重男議員は「早期建て替えが必要である」と訴え、具体的なスケジュールの提示を求めた。これに対し、責任者である市長は、「計画を進めるために必要な予算を確保していく」と答弁した。
柏駅の東口そごう跡地及び西口北地区再開発に関する発言も重要である。坂巻議員は再開発の進捗状況を尋ね、「市の発展に寄与するべきプロジェクト」と強調した。市長は「地域活性化を図るため、関係者と協議を進めている」と述べ、前向きな姿勢を示した。
また、田中北小学校の移転後のスクールバス運行についても、登下校の安全確保と交通不便地域の解消が叫ばれている。市長は「地域の課題を解決するために、適切な運行方法を計画している」と応じた。
加えて、柏市の地球温暖化対策計画についても市長の報告があった。エネルギーの自給自足やCO2削減、ヒートアイランド現象の対策としての緑化推進が挙げられ、坂巻議員は「実績を具体的に示すことが求められる」と指摘した。これに対し市長は「緑化は重要な施策の一つ」とし、今後の取り組みを説明した。
ヤングケアラーへの対応に関しても言及され、より積極的な支援が求められている。市長は「地域全体でケアラー支援に取り組んでいきたい」との考えを示した。
防災対策について坂巻議員は、自主防災組織のさらなる設立を提案した。市長は「安全な地域づくりのためには、自主防災組織の活用が重要」とし、協力を求めた。
最後に、消防団の出動手当についても質問があり、増額による人手不足解消への期待が寄せられた。市長は「適切な手当の見直しは重要なこと」とし、可能な範囲での見直しを検討する意向を示した。今後も市民の安全確保に向けた施策が進められることが期待される。