柏市における重要な課題についての議論が展開された。
市長の政治姿勢については、内田 博紀氏が複数の質問を行った。選挙公約が新年度予算にどのように反映されているのか、市立病院の建て替えに関する期待効果、そして柏駅西口北地区の再開発に焦点が当たる。また、原子力災害に関する水戸市との広域避難協定についても問題視され、非現実的な選択肢ではないかとの意見が出た。核兵器禁止条約への批准・署名について国に求めるべきとの意見もあった。
学習権保障に関しては、生涯学習部長と学校教育部長が見解を述べた。自主夜間中学への支援や公立夜間中学開設に向けた取組についての具体的な施策説明が求められる中、外国人児童生徒に対する学習環境の整備も重要な課題として取り上げられた。今後の施策の進展が求められる局面である。
子ども食堂に関する提案も多く出された。こども部長は、学校での周知活動の必要性を指摘し、社会福祉協議会の役割についても振り返った。さらに、子ども食堂が地域においてどのような役割を果たしているかを認識することが重要であるとの意見が相次いだ。
放射能対策では、新たな取り組みが提案され、特に甲状腺エコー検査助成事業についての対象者への通知方法の改善が求められた。環境部長と保健所長は、具体的な対策を今後どう進めるかが焦点となる。
最後に、柏市上空を空域とする空港の拡張問題について、経済産業部長が成田空港機能強化に反対する意見を述べ、同空港活用協議会からの脱退を求める声も上がった。市の未来を見据えた議論が続く中、市民への影響を丁寧に考慮した施策が必要とされている。