令和元年6月13日、柏市議会では、黒字を見込める中、市債残高の縮減に向けた方針が再度議論された。また、市立病院の建て替えについての質疑が交わされた。特に、病床利用率の目標である80%の達成が建て替えの前提条件となっていることが強調された。
議長からの発表により、質疑は集中して行われ、多くの議員が市立病院の現状と今後の施策について質問した。「市立病院は、現在78.3%の病床利用率があるが、建て替え後は90%以上を目指すべきだ」と提案したのは、松本流道議員であると同時に、他の議員も建設費用の見直しの必要性を指摘した。市長は、「経営基盤を着実に上げることが急務である」としながらも、病床利用率80%の必要性を強調した。
さらに、柏駅西口北地区の再開発事業についても言及された。多くの意見が市民参加型の意見交換会を求めることになり、市は今後、市民モニターなどを使った情報発信をしていく考えを示したことで、地域の声を聞く重要性が再確認された。
柏市の環境政策については、地球温暖化対策計画の策定が進められているとの報告が行われた。年度末までの温室効果ガス削減目標が設定される中、各議員から「独自性の反映」や「第2期の実績の分析」が求められており、対策の透明性が求められている。特別養護老人ホームの多床室への対応についても議論が続き、様々なニーズに応じた柔軟な政策が必要であることが明らかにされた。