令和5年10月2日、柏市議会の第3回定例会が開催され、議案や請願が審議された。各議案が原案通りに可決される中、議員からの質疑や討論も行われ、重要な問題が浮き彫りとなった。
議案第12号に関する討論では、日本共産党の平野光一議員が反対の立場から発言した。平野議員は、3億2000万円の損害賠償の決定について、理解できない市民が多数存在すると指摘。特に、疑惑の中心にある1者随意契約のプロセスに懸念を示し、透明性の欠如を強調した。平野議員の発言は、議会における疑問の声に重なった形で、多くの議員が同様の懸念を持つことを示唆している。
また、議案第10号の財産取得について、若狭朋広議員からも反対討論が行われた。若狭議員は、取得する間仕切りパーティションの高さが140センチであることに言及し、プライバシー保護が不十分ではないかと懸念した。特に、避難所におけるプライバシーの確保は重要であり、170センチ以上の高さのパーティションの必要性を訴えた。若狭議員は、ストレスを減らすことが避難者の健康に寄与することを指摘した。
さらに、請願についても議論が進展した。武藤美津江議員は、加齢性難聴者への補聴器購入費に対する公的補助の請願を支持し、早期発見の重要性を訴えた。また、特定健診に聴力検査を導入する必要性を力説し、社会的な影響を強調した。特に、難聴が認知症のリスク要因であることも挙げられ、適切な医療の始まりが必要とされている。
このほかにも、議会内では新たな提案や質疑が続き、今後の市の施策に大きな影響を与える重要な意見が多く挙がった。全議案は原案通り可決され、柏市の行政におけるさらなる展望が見込まれている。