令和2年第2回定例会が6月24日、柏市議会で開催された。この会議では、議案や請願に対する審議が行われ、新型コロナウイルスへの対応や市民生活への影響が強く意識されていた。
まず、議案第12号の一部訂正が行われ、総務部長・髙橋直資氏が本件について説明を行った。訂正内容は、三峰無線株式会社の本店の移転に関するものであり、異議なしとして承認された。
次に、日程第2において、議案第1号から第10号及び第12号から第16号の15議案が一括して審議された。この中には令和2年度柏市一般会計補正予算が含まれており、特に新型コロナウイルス対策としての経済支援が焦点となっていた。議論の中で、末永康文議員は、農政課長によるチューリップ再利用に関する答弁の正確性に疑問を呈し、適切な情報提供の重要性を強調した。
一方、議案第14号について、渡部和子議員が提出した令和2年度柏市一般会計補正予算に関する組替え動議が提出された。動議では新型コロナの影響で生活が困窮する市民のため具体的な施策を挙げ、支援を求めるものであった。組替え動議に対する質疑中、末永康文議員は、十分な協議を経た上での提案であるべきだと述べたが、この動議は最終的に否決された。
次に、議案第7号および第8号についても、討論を経て可決された。特に、議案第7号での労務単価変更に際し、末永議員は下請業者への配慮が必要であると訴えていた。また、請願に関する審議も行われ、請願11号および12号が議論の中心に。請願11号では、隣接の宅地開発による水流出問題が提起され、市と業者間の調整が必要との意見が出た。請願12号では、公立保育園の給食民間委託に反対する意見が相次いだ。
全体としては、会議を通じて市民生活や経済状況に対する真摯な姿勢が見受けられ、議員間での活発な意見交換が行われた。市長秋山浩保氏は、定例会の結びの挨拶で、新型コロナウイルスの影響下でも市の役割を果たし続ける決意を表明した。