令和元年第3回柏市議会が9月30日に開かれ、議題となった主な議案について審議した。
まず、教育委員の新任命について、教育現場での経験が豊富な氏田青津子氏が提案された。副市長によると、彼女は養護教員から教育長まで職務を歴任し、教育行政にも精通しているという。この提案に対し、議員からは教育委員に選任される氏田氏の考えや資質についての質疑が相次いだ。
次に、会計年度任用職員制度に関する柏市会計年度任用職員給与等条例の制定については、反対の意見が多く聞かれた。議員の一人は、「この制度は非正規職員の安定性を脅かすもので、従来の雇用形態を固定化する」と述べ、同一労働同一賃金の原則に反すると指摘した。一方で、賛成意見も出ており、制度の整備は前進と評価する意見もあった。
印鑑条例の改正や近隣センター条例の改正も審議された。市民環境委員会委員長の橋口幸生氏によると、印鑑の利用実態を考慮し、現在の制度を複雑化せずに運用したい意向が示された。近隣センターの使用料に消費税が上乗せされることについて市議会では賛否が分かれた。
また、一般会計補正予算案についても議論があり、地域のごみ収集体制や環境整備についての詳細が報告された。特に、委託業者に対する市民の理解度やサービス状況について議員から厳しく scrutinizedされ、今後の報告を求める声が強かった。
市のリーダーシップの重要性が論じられる中、市長の秋山浩保氏は挨拶の中で、議会での意見や要望を承り、今後の業務に反映させていくと述べた。市議会は質疑応答を経て、閉会となった。