令和3年第1回柏市定例会が3月10日に開かれ、議員たちが様々な質問を行った。重要なテーマとして農業委員会や手賀沼東部地域の振興、そして図書館と感染症対策などが取り上げられた。
最初に農業委員会について、村越誠議員が農業従事者の高齢化や後継者不足、耕作放棄地の問題を挙げ、対策を問うた。それに対し、大野功農業委員会事務局長は農地の保全や営農意欲の向上に取り組んでいると述べる一方、耕作放棄地対策の強化必要性も認めた。特に、柏市が進める手賀沼アグリビジネスパーク事業については、地域資源を最大限に活用した地域振興の重要性が強調された。
次に、保健福祉部長の山崎彰美氏が新型コロナウイルス感染症対策について説明した。特にワクチン接種の計画が進行中であり、重症化リスクの高い人々へのスムーズな接種を目指していると述べた。加えて、感染症に強いまちづくりを進めるための体制の強化についても言及した。
また、議会では柏市立図書館の利用や図書館の整備状況についても議論され、教育長の河嶌貞氏は現在の図書館の活用について問題認識を持ちつつ、将来の図書館設置についても意見を聞きながら進めていく意向を強調した。
さらに、コミュニティバスについての質問も出ており、高齢者の移動手段の確保や地域の交通空白地域の解消を求める声があった。これに関し、土木部長は地域の意見を反映した持続可能な移動手段について検討してまいりたいと応じた。毎年高齢者の免許返納が増える中、移動手段の確保が急務となっている。
このように、柏市議会では地域活性化や福祉の増進に向けた議論が行われた。特に農業や公共交通の取り組みについては、今後の施策に対する多くの期待が寄せられている。さらなる改善、具体的な施策の進展が望まれる。全体を通して、持続可能な地域づくりに向けた協力が強調され、利害関係者が連携してまい進する姿勢が見受けられた。今後の進展が注目される。