京成電鉄の柏市議会令和4年第1回定例会は、議事日程第6号が開かれた。今回の会議では、新型コロナウイルスの影響に伴う補聴器助成の必要性が様々な角度から話し合われた。
武藤美津江議員は、認知症予防ガイドラインに難聴が加わっていることを引き合いに出し、補聴器の支援策の拡充を求めた。特に港区の補聴器助成制度を例に挙げ、早期発見を重視し、多くの高齢者が支援を得られるような仕組みが必要だと訴えた。「難聴が認知症の危険因子であることは明らかだ」と強調し、柏市でも同様の制度の導入が求められる。
また、ヒアリングループの利用促進に関しても言及があった。借入手続きの面倒さがある中、ヒアリングループの簡素化した利用方法を提案。特に就労支援室での借入可能性も重要な要素として挙げられた。生涯学習部長は、中央公民館での対応について検討を進めるとし、利便性向上の必要性を認識していると述べた。
障害者福祉手当の議論も続いた。福祉手当は高齢者の独自の生活支援として機能しているが、公平性や支給の透明性が課題とされた。特に、高齢者が有料老人ホームに入居した場合、同手当が打ち切られることへの不公平感が強調され、これに対する早急な見直しが求められている。市は、障害者と高齢者の両方に配慮した支給制度の見直しを進める考えを示す。
武藤議員はさらに、社会保険やALTの待遇改善など多岐にわたって質問を続け、教育現場でのALTの役割、夏休み時の給与保障など、現場の状況をより客観的に把握する必要性が視点として挙げられた。教育長は、ALTの配置や評価について現状を認識しているとし、今後も待遇改善に向けた取り組みを進めると答弁した。
なお、会議の中で、障害者の介護保険利用を巡っても活発な意見交換が行われた。特別障害者手当や重要施策の周知についてより進められる必要があると確認され、今後の取り組みが期待される。