柏市における重要な課題と施策が議論された。市長の山下 洋輔氏は、様々な項目に関連する進展を報告し、県内の発展に向けた基本的な考え方を示した。
柏駅前のまちづくりに関しては、旧柏そごう跡地の再開発や、駅西口北地区の再開発が進められつつある。ねらいは、歩行者優先の環境作りであり、今後の交通政策をどう構築するかが焦点となっている。山下氏は「バリアフリーかつ歩きやすい街作りを進める必要がある」と強調した。また、歩きスマホ禁止条例の制定にも触れた。
待機児童対策について、市長は現状の細かい分析を行いつつ、地域家庭での保育体制の構築や早期発見体制の強化を図る方針を述べた。特に、入園相談窓口の役割を拡充し、地域の実情に即した施策が求められると述べた。
新型コロナウイルスへの対応は依然として市政において重要なテーマである。市長は、教育部長や保健所長からの報告を受け、今後の健康施策や教育方針の統合的な運営について、不断の見直しや改善が不可欠であると述べた。
また、柏市の気候変動対策に関しても議論が交わされた。市長は「柏市気候非常事態宣言」の実施を強く訴え、自立分散型エネルギーシステムの採用が必要不可欠であることを示した。さらに、市民参加型のリサイクル活動を推進するためのプラザ設立の計画も明らかにした。
教育行政については、市立柏高校での通信制設置や、不登校支援の充実が議題に上がった。現実の教育環境に適合した対策が様々提案され、特に無戸籍や外国籍の子どもの就学状況の改善が大きな課題とされている。市長は「教育は未来を担う子どもたちにとって最も重要な基盤」と発言した。