令和5年9月21日、我孫子市議会の定例会が開催された。
この日は多くの議案が可決され、教育福祉常任委員会の報告において、我孫子市国民健康保険事業特別会計補正予算が全員異議なく可決された。議案第4号及び第5号についても、介護保険と後期高齢者医療特別会計補正予算が同様に全員異議なく可決される結果となった。
特に注目すべきは、請願第22号と第23号が全員異議なく採択された点である。請願第22号では「学校給食費の完全無償化を求める意見書」の提出が求められた。また、第23号では「義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」の提出が提案された。両請願は重要な教育政策を提案するものであり、市議会での支持を得た。
また、議長の報告では、監査委員から出資団体の監査結果が報告されたことが伝えられた。甲斐俊光議長が開会の挨拶を行い、円滑な進行が期待される一方で、委員長報告に対する質疑が行われなかったことは、すべての議案と請願が満場一致で進められることにつながった。
さらに、教育福祉常任委員会から提案された令和5年度我孫子市一般会計補正予算(第3号)も可決され、全体的な市の予算拡大が図られることとなった。松島洋予算審査特別委員長が説明した内容によれば、主な歳出は、新型コロナウイルス関連のワクチン接種体制の確保や社会福祉施設の整備促進に充てられることが示された。これにより、地域福祉の充実が期待されている。
市長の星野順一郎氏は、議員の皆様に対する感謝の意を表し、次の市議選への立候補を考えられる方々に向けて激励の言葉を送った。議長もまた、任期最後の挨拶の中で市民目線に立った議会運営への感謝を述べており、議会の一体感が示された。安全で安心して住める街づくりへ全力を注ぐ意向が強調されることとなった。
この日は午後2時に開会し、午後2時30分には閉会した。今後も市民の期待に応えられるよう、議会は引き続き議論を続けていくことが示唆された。