令和5年第4回(9月)尾張旭市議会定例会が31日、開会した。
本定例会には、出席者が多数であることが確認され、柴田浩市長の挨拶が行われた。
市長は、補正予算案の説明を行い、案件の多様さを強調した。提案された件数は23件であり、内訳には一般会計の補正予算が6件、条例改正が2件ある。
加えて、市営バス車両の取得、消防ポンプ自動車の購入なども含まれた。特にチャレンジ事業が組み込まれていることに注目が集まっている。
このチャレンジ事業とは、職員が自主的にアイデアを提案し、施策を通じて市のブランド価値を向上させることを目的としている。市長はこの取り組みを通じて、職場の風土改革が期待されると述べた。
その後、陣矢幸司議会運営委員長が運営方針等を報告。会期が9月28日までの29日間と決定したことを受け、議案の審議がスムーズに進むことが期待される。
議案に関しては、教育委員会委員の任命同意案や各会計の決算認定が含まれており、その内容についても質疑が行われる予定である。特に、令和4年度決算の内容には、市税収入が過去最高の水準に達したことが挙げられる。
また、特別会計では、健康保険特別会計や介護保険特別会計の補正予算についても審議される。この中で、資金不足比率については指摘がなかったとの報告もあり、財政の健全性が伺える。
会計管理者の西尾頼子氏は、この決算が市民に安心できるものであるよう努めていると強調した。さらに、監査委員による報告もあり、公金詐取事件に関しては引き続き注意が必要とされている。
全体として、尾張旭市の議会は、財政の健全化に向けた多様な施策を講じており、今後の議論が期待される。議員たちは慎重に議案を審議し、住民の期待に応える姿勢を示した。