令和2年第4回尾張旭市議会定例会が9月28日に開催された。
初めに一連の政務活動費の不正問題について、議長のさかえ 章演氏が謝罪を述べた。議長は、旧フロンティア旭会派の議員が不正に政務活動費を流用し、辞職したことを報告し「市民の皆様に心からおわび申し上げます」と述べた。この不正問題は、議員による実費ではない高額金額の報告が行われた上で承認されてしまったというもので、今後は再発防止策として申合せ事項の見直しが決定した。
その後、議会に関する報告が行われ、今年度の補正予算案等が上程された。特に、令和元年度の一般会計歳入歳出決算認定に関する審議が重要視され、議員からの意見が活発に交わされた。意見書案第3号として新型コロナウイルスの影響に伴う地方財政に関する意見書も提出された。
また、委員会報告を経て、採決が行われた。この中で、第49号議案の令和2年度尾張旭市一般会計補正予算(第5号)は可決された。新型コロナに関連した施策や、新設される高規格救急自動車の購入に関する議案も承認を受けた。行政の迅速な対応が求められる状況を踏まえ、議員からは「必要な措置を講じて市民の生活を支えてほしい」との声が相次いだ。
最後に意見書案第5号が可決され、防災・減災対策の充実が期待される中で、議長がさらなる市民の理解と協力を求め、会議は終了した。議会の機能継続を目的に、引き続き適切な議論が必要であると強調された。