令和4年11月7日、尾張旭市議会の臨時会が開かれ、主に補正予算についての審議が行われた。
本会議の冒頭、森和実市長は物価高騰による負担軽減を目的とした補正予算案を提案した。この補正予算には一般会計及び水道事業会計の予算が含まれ、それぞれ生活者や事業者の支援策を講じる意義が強調された。
第51号議案として提出された令和4年度尾張旭市一般会計補正予算(第7号)について、秋田誠副市長は新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金や財政調整基金を財源とすると説明した。歳入歳出の総額は295億8,923万4,000円に増加し、子育て世帯へ最大1億4,160万円、教育支援として3,990万円の追加計上されることが述べられた。また、本補正予算は、エネルギーや食料品価格高騰に対応するための措置である。
続いて、第52号議案の令和4年度尾張旭市水道事業会計補正予算(第2号)が審議された。この内容は、本来の無償化期間が4か月から2か月延長されることが提案され、水道料金は6,000万円減額される見込みであると述べられた。
質疑応答では、幾つかの有益な意見が交わされた。例えば、山下幹雄議員は一般会計補正予算に関して反対の立場から、支援策の内容に疑問を呈し、「消費者への配慮が必要な時期に、適切な支援ができていない」と主張した。具体的には、近隣市町の取り組みを挙げ、プレミアム商品券などの生活者支援の強化を求めた。一方、賛成した議員は物価高対策として、迅速な対応の必要性を訴えた。
新型コロナ対策としても、地方創生応援金の活用が図られるため、政府による支援が重要視されていることが確認された。こうした取り組みにより、地域経済の安定を図る必要性が示された。
最終的に、一般会計補正予算は賛成多数で可決され、水道事業会計補正予算は全員の賛成を得て可決された。満場の支持により、議会の合意が得られた形となった。最後に、森市長は議員への感謝を述べつつ、今後も市政の運営への協力を訴え、臨時会は閉会となった。