令和3年第5回尾張旭市議会定例会が開催された。特に財政健全化に向けた議案が注目を集めている。
今回の定例会は、令和3年8月30日午前9時30分に開会した。出席議員は18名で、森和実市長をはじめとする関係者の報告が行われた。市長は、一般会計などの補正予算案件が含まれ、合計21件の提案を行うことを説明。市長は「議会の審議を経て、速やかにご同意いただければ」と述べた。
特に補正予算の内容が重要視されている。令和3年度の一般会計補正予算が8億9,332万円増額され、総額268億2,370万円となる。このうち、歳出では総務費や衛生費が増額され、地域における新型コロナウイルス対策の強化も見込まれている。
また、市の財政状況が審査され、監査委員の長谷川博樹氏が「令和2年度の一般会計の決算額は過去最高」と強調したことが注目を集めた。市民税収入は法人市民税が減少したものの、個人市民税や固定資産税が増加している。
全体的には、財政は依然として健全であるとの見解が示された。会期は9月30日までの29日間とされ、議会運営委員長の芦原美佳子氏は、若い世代への政治参加の促進を目的とした高校生議会が来年1月29日に開催されることも報告した。
このように、議会では地方財政の安定化と市民生活の向上を図るため、多岐にわたる議案が提案された。議会は今後、各議案に対する審議を行い、地域の発展に寄与することが期待されている。