尾張旭市議会(令和4年第5回定例会)は、9月5日に本会議を再開し、災害時のペット同行避難の重要性が議題として取り上げられた。
議会では、南海トラフ地震の発生を想定し、ペットの同行避難数についての計算が行われた。想定に基づくと、避難所へ「犬」と「猫」の合計で30~40匹が避難することが予想されている。市は、ペットの受け入れについて「同行避難は対応可」と明言している。しかし、この受け入れ体制には事前の情報周知と飼い主の準備が不可欠だ。
また、議員は窓ガラスの耐震対策に関しても言及した。現状としては強化ガラスへの改修が行われているが、未施工の学校については、飛散防止フィルムの導入が求められていることが強調された。特に、地震発生時に窓ガラスが割れるリスクは重要な問題であり、緊急の対応が必要だ。
続いて、校内の非構造部材の耐震対策が報告され、学校施設における大規模改造工事が行われ、約4割の学校が強化ガラスに改修済みであることが述べられた。その一方で、耐震対策が未実施の陰で、多くの脆弱な窓ガラスや照明器具が残る現状が報告された。これに関し、全ての学校が安全対策を優先すべきという意見が一致した。
公民館の利用状況も挙げられ、市民即応のサービス向上において、今後のBGM導入が期待される。本市のサービス向上に向けた取り組みは一定の手応えを感じさせるが、クリエイティブな発信力を求める声が上がるなど、地域活動の継続的な推進が課題となっている。本市が直面する深刻な問題に対して、積極的で柔軟なアプローチをする姿勢が強調された。