令和5年3月6日、尾張旭市議会定例会において、市長の柴田浩氏が市政運営についての所信表明を行った。ポリシーとして「もっと住みやすい街へ やっぱり住みたい街へ」を掲げ、特に少子超高齢化や人口減少への危機感を表明した。横のつながりと未来への視点から、若い世代の定住を促進する施策を講じる重要性を訴えた。
また、空き家問題や高齢者世帯の状況把握を進め、必要な施策を通じて地域の持続可能性を高める考えを示した。特に、亡くなった所有者の後の空き家問題は今後の大きな課題であり、その予防策として、エンディングノートの活用と早期に家族間での話し合いを促す必要性を強調した。
次に、委員会の調査結果をもとに、高齢者を対象にした各種支援の充実や、認知症施策、医療と介護との連携を強化する方針が確認された。特に、地域連携による支え合いの強化が重要であるとし、地域の中で高齢者や子供たちを支援するための施策展開を進めていく目標を示した。
教育の分野においては、主体的・対話的で深い学びの実施を通じて、教育の質の向上を目指す施策にも言及し、教員やスタッフの育成についても力を入れていくとした。児童生徒への観察や支援体制の整備が強調され、より充実した指導環境の構築を図る姿勢を示した。
今回の議会では市民との連携、地域間の温かいつながりが強調され、地域活動への支援や協働の考え方が求められた。今後、市としては市民の意見をしっかり反映しながら、地域の未来を創る一員としての役割を推進していくという意欲を示した。