令和3年12月20日の尾張旭市議会では、令和3年度一般会計補正予算が可決された。
この予算には、子育て世帯への臨時特別給付金として、10万円の現金一括支給が含まれ、計7億5360万円の経費が計上される。
議案は全員賛成で可決され、議会運営委員会からの報告では、委員会に付託された案件も順調に審議された。福祉文教委員会では、支給方法についても質疑が行われ、最後には意見書案第6号も可決した。
議論の中で、国民健康保険税の値上げや福祉施策の見直しを求める声も上がった。特に川村つよし議員は、国保税の軽減に賛成し、一方で給付金の公平性について懸念を示した。
この補正予算については、既に満額支給された5万円の現金給付に続く形で急遽決定され、市長からもスピード感を持って対応する姿勢が示された。議会内では、経済回復を目指す財政支出が評価される一方で、周辺自治体との比較や地域経済の後押しを考慮した検討が不可欠であるとの声もあった。
また、住民の声を反映させるために、議員による地域の意見聴取が重要との意見が交わされ、今後の施策に結びつけることを求める意見もあった。議会は、議決された内容を踏まえ、今後も市民への説明責任を全うする意思を強調している。
補正予算は、地域経済の活性化にも寄与することが期待されている。今後は市民が実際にどのような使い方をするかも重要なポイントになるだろう。