令和5年第1回尾張旭市議会定例会が2月28日に招集された。
議長である篠田一彦議員は、出席者に向けて、新型コロナウイルス感染症対策として、マスク着用を推奨し、議場の換気を行っている旨を告げた。
出席議員は18名で定足数に達しており、予定通り会議は進行していく。柴田浩市長は市長就任後初の議会に臨む中で、議員に向けて感謝の意を示し、所信表明を行った。
市長は冒頭に、先日発生した市職員の不祥事について謝罪した。具体的には、適切でない会計処理が市政の信頼を失墜させる結果となったと述べた。さらに、再発防止策を講じるために、タスクフォースを発足し、専門家の意見を求める会議も設置したことを明かし、信頼回復に向け全力を尽くすと強調した。
本定例会で提案された議案は合計28件である。中でも、令和4年度の一般会計補正予算が5件、令和5年度の一般会計当初予算が8件、条例改正が10件、市道路の認定が1件となっており、特に市の財政状況に対する影響が懸念されることが報告された。
柴田市長はまた、今後の市政の方向性についても言及した。彼は「安全安心」を基盤とし、地域防災力の強化を挙げた。加えて「健康・福祉」に関して、継続的な健康都市としての取り組みや新型コロナウイルスへの対応を強調した。
教育分野へのサポートも重要視されており、子育て支援について、放課後児童クラブの整備などの施策を推進する意向も示した。経済振興においては中小企業支援や新しいビジネスの創出に向けた取り組みを進める考えが述べられている。