令和6年9月2日、尾張旭市議会の定例会が開催された。
議会では、一般会計の補正予算など計22件の議案が提案され、審議が進められることとなった。市長の柴田浩氏は挨拶の中で、一般会計補正予算には「効果的なシティプロモーション戦略の策定」と「あさぴーを前面に押し出したPR活動」が含まれていると報告した。
提案される一般会計補正予算案は、総額が304億6,021万5,000円に達し、具体的には新たな課題に対応するための経費追加が盛り込まれている。市民税収入が前年度から約1億7,600万円増加し、過去最高を記録したことも強調された。
議会運営委員長の谷口武司氏は、8月に行われた運営委員会の内容を報告。この中で、請願書の個人情報取り扱いについて従来通りの方針を維持することが決まったことを述べた。議長の松原たかし氏は、報告後すぐに質疑はないと確認し、日程に進むことを決定した。
監査委員の山田義浩氏は、認定第1号から認定第8号までの決算報告について説明。一般会計を含む特別会計の決算収支状況は黒字であり、特に財政力指数の減少が懸念されるものの、経常収支比率は89.5%で安定していると述べた。
一方、水道事業会計は2億3,000万円の収益を上げる一方で、公共下水道事業は純損失となっているとの報告もあった。これに対し、山田氏は「今後のコスト上昇に備えて事業の持続可能性を確保していく必要がある」と強調した。