令和元年12月17日、尾張旭市議会定例会が開催され、各議案や陳情が審議されました。
この日の主な議題には、令和元年度尾張旭市一般会計や国民健康保険特別会計の補正予算が含まれ、さらには複数の条例改正案も審査されました。特に議案50号の一般会計補正予算は、全会一致で承認を受ける結果となりました。
また、あさぴー号の充実に関する陳情についても議論がなされました。議員からは、「あさぴー号は地域に必要不可欠な交通インフラで、更なる充実が求められる」との声が上がり、約6,000名の署名が集められた点が強調されました。篠田一彦議員は、「あさぴー号を中心とした公共交通の見直しが市民生活に必要だ」と述べ、今後も議会での積極的な議論を呼びかけました。
一方で、国民健康保険税の引き下げを求める陳情に対しては、議論が分かれ、一部議員からは経済状況の厳しさを考慮すべきとの意見もありました。川村つよし議員は、「子ども向けの均等割減免には賛同するが、財政的な課題も無視できない」とし、慎重な議論の必要性を訴えました。
意見書案としては、災害復旧に向けた対策やあおり運転の厳罰化が提案され、いずれも賛成多数で可決されました。議長の若杉たかしは「市民の日常生活や安全に直結する議案が多く、議員の皆様には今後も真摯なご提言をお願いしたい」と総説しました。
この日の議会終了後、森市長は「補正予算案が全て可決されたことに感謝し、今後の実施に向け、議員と共に力を尽くす」と述べ、議会の意義を再確認しました。市民生活の向上に向けた様々な問題に引き続き取り組む意気込みが示されました。