尾張旭市議会は、令和6年6月14日に行われた定例会で、重要な議題が取り上げられた。
議会では、公金詐取事件に関連した損害賠償請求について検討され、全額の回収が達成されたとの報告があった。この事件は市民に対する信頼を損なう重大な問題であり、今後の信頼回復に向けた取り組みが求められている。
具体的には、元会計課職員による公金詐取事件が発覚した後、行政の責任を全うするため、法人として賠償請求を行った結果、約3,300万円の回収を実現。市長及び議会は、この結果を透明性を持って市民に報告する必要があると述べる。
次に、獣害対策が議論された。イノシシやアライグマなどの生息範囲を広げないため、餌場の管理や隠れる場所の除去が提案された。他市の成功事例を参考に、愛知県全体での取り組みが求められ、地域住民の協力を促進すべきとの意見がある。特に、隠れる場所や餌の管理は不可欠であり、県との連携が重要とされる。
さらに、高齢者への肺炎予防接種についても議論され、肺炎球菌及びインフルエンザワクチンの助成が行われていることが確認された。特に、65歳以上の高齢者に対するワクチン接種の重要性が認識されており、その普及方法が議論された。市長は、高齢者の命を守るためには、これらワクチンの助成を拡充する必要があるとの見解を示した。
最後に、認知症行方不明者の支援についても言及され、高齢者を地域で見守る体制作りの必要性が強調された。「はいかい高齢者おかえり支援事業」による取り組みや、地域住民との協力を得ることで、早期発見や対応を進める方向で市全体の意識を高める必要があると報告された。