令和5年9月28日、尾張旭市議会は定例会を開催し、議案の討論および採決が行われた。
主な議題では、令和5年度の補正予算が提案され、各議員からの活発な意見交換が行われた。特に、一般会計補正予算については、多くの質問と議論が交わされた。提案した市長の柴田浩氏は、「スピード感を持って各事業に取り組む」と語り、議員の支援を求めた。
付託された議案の中でも、第35号議案の一般会計補正予算に対しては賛成多数で可決された。一方、請願第1号の「学校給食費無料化を求める請願」は、少数賛成で不採択となった。この請願について賛成意見が多く出たものの、実施にはかなりの財政的負担が懸念され、地域格差の問題も指摘された。
また、議員間の質疑では、地方自治体における負担の公平性や、義務教育の国庫負担制度の拡充についても議論された。市老師教員の負担を軽減する必要があるとの意見も浮上し、課題解決に向けた方針が求められた。例えば、郊外の中学校では、少人数学級の運営が課題になっており、定数改善が必要とされている。
消防関連の議案も複数提案され、水槽付CD-I型消防ポンプ自動車などの取得についての討論で、議員たちは必要性を唱え、全員の賛成を得て可決された。
一方、陳情第12号の「核兵器禁止条約」への署名・批准についての議論も行われたが、現状では安全保障上の理由から国の態度が厳しく、審議の末に賛成が少数となり不採択となった。議員たちは国際情勢の影響を考慮しながら、慎重に議論を重ねた。