宇部市議会は令和5年6月6日、第2回定例会を開会し、地域のさまざまな課題に対する議論が交わされた。
最初に、地域活動における地域組織の見直しについて、地域活動の日の制定が発表された。これは地域住民に地域づくりに関心を持ってもらうための措置であり、多くの住民参加が期待されている。しかし、自治会への未加入者が増加し、高齢化や固定化の問題が課題となっている。
市民環境部長の黒瀬寛文氏は、「合併を希望する自治会もあるが、手続の煩雑さから自発的な行動は少ない」と述べ、市によるアクションが必要であることを示唆した。
次に、中心市街地におけるアーバンスポーツの推進についても議論された。市長の篠崎圭二氏によると、「アーバンスポーツは、地域特性を生かしたイベントで、若者同士の交流を生む可能性がある」とし、アクションプランの実施が予定されている。
さらに、今年はパルクールの全国大会が宇部市で開催される等、アーバンスポーツへの取り組みが進行中とされ、新川市まつりなどでも体験イベントが行われた。
最後に、小中学校の下校時刻の繰上げについては、教育長の野口政吾氏が現在の施策について説明した。児童生徒の余暇時間が増加する中、学童保育や問題行動の懸念も払拭されていないとのこと。しかし、教職員の負担軽減に向けた施策が確実に進められることが期待されている。
これらの施策に対し、各議員から意見や提案が続き、特に地域活動と教育課題に関する連携の強化が求められた。今後の議論と活発な地域参加が期待される。