令和元年第2回庄内町議会定例会の期間中、複数の重要な議題が取り上げられた。
特に、今後の図書館建設に関する議論は熱心さを見せている。
現在、図書館整備事業は基本設計の段階にあり、概算総事業費は約9.8億円とされている。町長の原田眞樹氏は「歴史と文化を重視しながら、地域にとっての図書館の存在意義を深く考えている」と述べた。
阿部利勝議員は、図書館建設に関連して、多様な提案を行った。具体的には、本町が持つ特有の文化や教育のアプローチを活かし、地域の農業に関連したレファレンスサービスや、地域資源の充実に寄与する図書館の設置を求めた。
防災無線の問題についても大きな関心が寄せられた。火災や災害が発生した際、防災無線が適切に作動しなかった例が取り上げられ、改善策について議論された。課長の藤井清司氏は、無線のテストが必要で、今後は積極的に全ての防災無線の確認を進めると約束した。さらに、地域の住民らが自主防災組織の一員として活躍できるような仕組み作りにも力を入れる考えを示した。
また、清川歴史公園に絡めた誘客施策の拡大についても話題となった。町長は「関所を中心に、地域の歴史を前面に打ち出し観光資源として活かしていく考えだ」とコメントし、さらに地域のさらなる活性化につながる企画に意欲を示した。
このほか、特別支援教育に関する話題も取り上げられ、小中学校における特別支援児童生徒の増加に対して、教育長は専門家による研修や巡回指導を通じて教職員のスキルを高めつつ支援の強化に努めていると述べた。
最後に、町長は庄内町・丸ごとベッドタウン化構想について言及し、民間企業の社宅や寮整備への助成制度を検討する意向を表明した。今後の実施にあたっては、地域と連携を深め、観光や地域活性化を視野に入れた施策を推進する必要があると強調した。