令和3年5月21日、庄内町議会は全員協議会を開催し、様々な議題に関する協議が行われた。特に庄内町議会議員なり手不足解消調査特別委員会の中間報告が注目を集めた。
議長の吉宮茂氏は、開会の挨拶で、議員なり手不足問題についての深刻さを強調した。さらには、庄内町選挙管理委員及び同補充員の選挙についての説明も行い、その必要性が再確認された。百聞は一見に如かずという言葉通り、実際のデータや実績をもとに議論が進められることが求められている。
今回の協議では、特に議員定数と報酬について多くの意見が交わされた。委員長の小野一晴氏は、中間報告を通じて現在の議員定数が減少する中での報酬の増加案について、多くの意見が出ることが予想されると発言。これに対し、議員たちは定数の削減が議会活動に与える影響に懸念を示した。
また、議員の立候補を促進するため、女性議会や青少年議会の開催が必要との意見もあった。これは、議会に対する町民の関心を高めるための重要なステップと考えられている。さらに、提案された議員政策サポーター制度についても町民の意見を聞く必要があると指摘され、議会活動の透明性が重要であるとの認識が共有された。
協議の中で、議員間討議の結果、定数は14人、月額報酬は24万円に賛成多数の案が選ばれた。反対意見としては、地域の声を拾い上げるためには、現状維持が望ましいとの意見もあった。
一方、その他の議題としては、オンライン委員会開催要綱についても協議され、議員たちの意見を反映させる形で設定することが決定された。これは、今後の議会運営を円滑にするための重要な取り組みと位置付けられた。
この日の協議を通して、議員たちはなり手不足問題や報酬・定数の課題を真摯に受け止め、議会の在り方について真剣に議論し合った。今後、再度の議論の機会が求められる中、町民とともに議会の未来を築いていく姿勢が伺えた。