令和3年3月5日、庄内町議会の定例会第3回が開催された。本日は一般質問が行われ、多くの議員が地域の課題について活発な意見を交わした。
特に注目を集めたのは、消防団と新武道館に関する質問である。消防団の団員不足について、國分浩実議員はその原因などを問いかけた。町長の原田眞樹氏は団員数が年々減少している現状を踏まえ、特に平日日中の人員不足を補うため、機能別団員を導入した経過を説明した。しかし報酬については他の市町村と比べて十分と言える状況にはなく、改善が必要だとの認識を示した。
新武道館に関しては、國分議員がその建設場所と利用者の意見について確認を求めた。教育長の菅原正志氏は、現在の計画が関係者の意見を反映したものであるとしつつも、地域の声を十分に取り入れる必要性を強調した。
また、農業者年金や遊休農地問題についても質疑がなされ、町の取り組みが紹介された。具体的には、農業者年金の新規加入の促進や、遊休農地改善の対策について農業委員会からの説明があった。特に遊休農地の発生防止に向けて、取り組みを強化していく必要があるとされ、町内の状況に応じた対応が求められた。
続いて、区長制度についても話題が上がり、町長の答弁において過去の制度と現行制度の違いや課題が説明された。この点に関しては特に住民の理解とサポートが重要であるとの認識が示された。
議論の中でも強調されたのは防災に関する問題である。特に防災士の充実や自主防災会の活動促進が急務であることが共通認識として持たれた。これを実現するために、町では防災に関するマニュアル作成を進め、自主防災会の参加を促す方策についても話し合う必要があると結論づけられた。
最後に、町長選挙や報酬等審議会の問題についても活発なやりとりがあった。特別職の報酬に関しては、近年の状況を踏まえ、見直しを行う必要があるとの意見が出された。町長は、課題が多い中での政治的責任について考慮する必要があるとしつつ、各議員からの意見に耳を傾け、今後の方針を検討していく意向を示した。